八丈島文化協会では2023年度に「文化交流事業」として「八丈ウインズフェス」を開催しました。
当事業では、八丈島の民謡や八丈太鼓を吹奏楽曲として楽譜に残すこと、この楽曲を通して八丈島の伝統芸能を島内外に広く知ってもらうことをねらいに、吹奏楽作曲家の福島弘和氏に「八丈島の伝統」をテーマとした曲の作曲を依頼しました。
春山節やショメ節、八丈太鼓、機織りの音を盛り込んだ委嘱作品「吹奏楽のおじゃれ~八丈島民謡による幻想曲」は、2024年2月25日の「八丈ウインズフェス」で甘粕宏和氏(指揮者・バンドディレクター・ワルシャワ吹奏楽指揮者コンクール2021優勝)の指揮、島外ゲストと高校生を含む島内の演奏者による特別合同バンドの演奏で初演し、観客のみなさまから好評をいただきました。
初演の動画(撮影:八映団)を公開しますので、ぜひご覧ください。
八丈ウィンズフェス委嘱作品「吹奏楽のための「おじゃれ」~八丈島民謡による幻想曲」
(福島弘和作曲)
八丈ウィンズフェス(2024年2月25日(日)八丈町多目的ホール「おじゃれ」開催)にて初演
演奏:八丈ウィンズフェス特別合同バンド
【プログラムノート 】
「八丈ウィンズフェス」の委嘱を頂き、2023年9月に作曲しました。八丈島の民謡を元にとご依頼を承り「春山節」「八丈太鼓(すがる、甚句)」「ショメ節」の旋律を使って曲を構成しております。今回の初演では、八丈太鼓のアドリブ演奏を中間部に入れさせて頂いております。使わせて頂いたどの民謡も歌い手によって違う即興性の高い曲でYoutubeの動画やNHKの民謡を現地録音した放送の音源を参考に構成しております。また、中間部の「ショメ節」の部分では、「黄八丈の機織り機の音」をイメージした打楽器が入っておりますので楽しんでいただければと思います。この曲が八丈島の方々だけでなく日本の色々な地方の皆さんに聞いて頂ければ嬉しいです。(福島弘和)